2018/02/10
BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER
さいたまスーパーアリーナ/第26公演/収録公演
座席 : 400レベル 11列-659番 (全席指定)
開演 18:10(.30) → 終演 20:41 (公演時間 : 2時間30分30秒)
【Set List - セットリスト】
(Opening Movie - pathfinder)
M01. GO
M02. 天体観測
M03. ray
(MC-1)
M04. トーチ
M05. メロディーフラッグ
M06. 記念撮影
(MC-2)
M07. pinkie
M08. スノースマイル
M09. 三ツ星カルテット [ Center Stage ]
(MC-3)
M10. You were here [ Center Stage ]
M11. アンサー
M12. ラフ・メイカー
M13. アリア
(MC-4)
M14. Butterfly
M15. fire sign
M16. リボン
~ Encore ~
(MC-5)
M17(En-01). K
M18(En-02). embrace
【Comment - コメント】
いきなりの記事紹介から入りますが,rockinon.com による取材後記は,こちらの 4本.明日 DAY 2 も・・・否,DAY 2 こそ,必ずあるはず。
【速報】BUMP OF CHICKENツアー「PATHFINDER」たまアリ1日目。音楽の喜びそのものの一夜を観た (2018/02/10) 邦楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
たまアリでバンプの「時間」を超える力について思った (2018/02/10) 邦楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
21周年最後の日のBUMP OF CHICKENを観た|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
BUMP OF CHICKENをさいたまスーパーアリーナで観た|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
長年,BUMP に密着してきたロッキンの総力取材,これだけ読んでおけば,もう十分のような気もしますけど・・・一応なりとも,自分で観てきた手前,「他人の曲で大盛り上がり」というわけにもまいりませんで。いや,それでもいいのかもしれませんけど・・・ともかく,BUMP 22年の歴史にして,まだ 3年半しかみていない「新参者」が観たなりの所感を (もちろん,上記・4記事も読んだ上で,同じところは目指さないし,目指せないということで)。くれぐれも,名演のお目汚しとならぬよう,注意はしますけども,何かこう,お目汚しのような表現があったとしたら・・・ #新参者なんで ←
BUMP の 4人は,埼玉においでよ・・・なんて軽口を叩いていたら,2008年の「ホームシップ衛星 Tour」("orbital period" の時期) 以来,10年ぶり,正しくは,2008年5月17,18日の 2days 以来,9年8ヶ月と23日ぶりの SA に,本当に来てしまいました。いやはや,いざ来られてみると,畏れ多い限りです。なんで,こんな細かいことまで調べるかといえば,1979年4月12日が誕生日の藤くん (藤原基央/gt.vo.) が「たしか,俺,29歳の誕生日過ぎてた」・・・とか,MC で言い出したからです← 誕生日も公演日も,メモ書きの段階で,はじめて調べて知りました。新参者なんで。ついでに,もっとあとの MC で触れていた「俺,10年前にも,ここで『ラフ・メイカー』やってたような気がしてならないんだ・・・ギターソロのときに,ここでやってるって感じた」・・・はい,やってました*1。もちろん,私は行ってませんけども。なんせ,2014年7月31日,WILLPOLIS FINAL @ 東京ドームが,はじめての BUMP,新参者なんで。で,Live の男女比 5:95,野郎枠でコンスタントに通っているのは,B'z と BUMP くらいなものという私が,なんでまた,2014年にもなって,18年遅れの BUMP に,そのきっかけから書き始めると,もう終わらないんで・・・バッサリ捨てて,きょうの話をします。それにしても,アリーナモードでなく,スタジアムモードでもよかったんでないかい?というような,500レベルの隅々まで,いっぱいに埋まったリスナー。22回目の結成記念日たる 211 (DAY 2) なんて,それこそ,チケット難民であふれかえっているというのに・・・というより,SA 級で難民続出というのも,それ自体が,すごい話ですけどね。ましてや,28本も公演組んで (大半がアリーナ級で)。
まず,いの一番に触れておきたいのが,4人のステージング・・・と言いたいところ,PIXMOB の超絶凄ワザについて。そのためには,どうしても,他会場のセトリのことに触れないわけにいかず・・・本来なれば,自分が行った Live のセトリ以外は,立場上,知らないことになってるんですけども・・・今回ばかりは,きょう 2018年2月10日,第26公演までのセトリを,全部調べました。以下,そのリストになります。
出典 : BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 "PATHFINDER" セットリスト (powered by Live Fans) より,26公演の重複曲を除外して抽出
- ●pathfinder (Opening)
- ●GO (M01)
- ●天体観測 (M02)
- ●ray (M03)
- トーチ
- 宇宙飛行士への手紙
- Ever Lasting Lie
- メロディーフラッグ
- とっておきの唄
- ●記念撮影 (M06)
- ●pinkie (M07)
- 花の名
- 友達の唄
- 涙のふるさと
- スノースマイル
- 三ツ星カルテット
- You were here
- 才悩人応援歌
- グングニル
- アルエ
- ●アンサー (M11)
- ラフ・メイカー
- 分別奮闘記
- 時空かくれんぼ
- 宝石になった日
- アリア
- 虹を待つ人
- Butterfly
- ●fire sign (M15)
- ●リボン (M16)
(Encore)
- K
- ハルジオン
- Merry Christmas
- embrace
- ダイヤモンド
- ガラスのブルース
- 流星群
- flyby
かくいう私も,自分で行った 幕張 (DAY 2) と SA (DAY 1) だけは書きましたけど・・・私くんだりよりも,ずっと信頼できると思います。26公演・コンプリート継続中,熱心なリスナーのみなさんに感謝。なお,残り・3本ありますので,もう少し増えるかもしれません・・・というか,211 限定曲,マリンメッセ・振替限定曲とか,まだ増えると思います。
各公演,18 ないし 19曲のうち,固定曲は,曲名の先頭に ● を付した 8曲に,オープニングの "pathfinder" を加えたのみ。同じセトリの公演が,2つとしてありません。演奏曲に挙がった数は,本編だけで 29+1曲に及び,Encore でも 8曲,合計・38曲にも達しています。いや,これだけの曲たち,演出がほとんどない,シンプルな編成で回るのであれば,そう困難なこともないかもしれません。いや・・・それでも,けっこう大変かもな。
で,何が一番すごいかというと,このうち,1本でも行ったリスナーのみなさんならおわかりかと思いますけども,各曲に合わせた,PIXMOB の同期発光があるんです。それも,ほぼ全曲で。そうなると,普通,セトリはだいたい一意に定まり,日替わりがあっても,発光しない曲だったり・・・というのが定石になってくるんですけども,これだけの変化を,PIXMOB の「日替わり演出」で魅せてくれる。今となっては,曲と同期した発光体の演出こそ,珍しくもなくなりましたけど・・・この変化は,他の追随を許さぬ凄ワザ,ただただ,お見事としか言いようがありません。現に,5ヶ月前の 幕張 (DAY 2) とも,かなり異なってましたしね。運営サイドが,これでもかと「過去の PIXMOB は使わないで」と案内するのもうなずけます。
そんな PIXMOB の演出以外にも,オープニングの "pathfinder" ~ "GO" で,これでもかというくらい (過剰に) 紙吹雪が舞ったり,古の呪文曲「天体観測」が序盤にきて,早くも銀テープが発射されるなど,始まるそばから,もうエンディングのような祝祭感あるスタート (終盤 "Butterfly" でも,追いテープの発射あり)。ちなみに,藤くん (藤原基央) 曰く,Final 2days 限定で (BFLY @ 日産スタジアムがそうであったように) 紙吹雪には「当たり」があるとのこと。400レベルの端くれからは,現物はおろか,なんて書いてあるのかも見えませんでしたけど・・・そういえば,BFLY の当たり紙,隣の人に,どうぞどうぞってあげたような気がしたなあ。
私にとっての BUMP の Live は,入ったのが WILLPOLIS 東京ドーム,BFLY 日産スタジアム,そして PATHFINDER ということもあってか,とにかく演出が派手で,華やかな祝祭という印象が強いんですけども・・・でも実は,ステージに立ってるのは,れっきとした 4人のみ。その意味では,実にシンプルで,ロックバンドらしい,まっすぐなステージなんだと思います。実際,スクリーン越しなり,遠目のステージなりで見るセッションやソロパートは,まごうかたなき,ロックの王道そのもの。途中では,ヒデちゃん (升秀夫/dr.) まで「突き出し」という名のセンターステージに突き出してきて,最小限のセットだけで演奏する場面も。こういうの,ライヴハウスだと,たぶん,もっとはっきりするんでしょうけど・・・まあ,私が足を運べるだけの運も,資質もないだろうということで。ちなみに,会場が大きいがゆえ,当の「突き出し」が,いつもより長いということもあってか,藤くん曰く「俺たちも,すげー急ぐこともあるから」という通り,途中,メインステージまで小走りになるシーンもちらほら。
私が,BUMP の現場に通いはじめてから感じているのは,BUMP の最大の魅力は,その「飾らない自然体」にあるのだと思います。いや,もちろん,カッコいいとか,歌詞がいいとか,曲がいいとか,ことによると,どこか「神格化」されたような印象さえ感じさせるんですけど・・・はじめての BUMP で,神格化どころか,実は「日本一カワイイおっさn」・・・いや,「日本一カワイイ兄ちゃん」たちだと確信して以来,すっかりファンになってしまいました。端的に言えば,いい意味で「意外と入りやすい人たちだった」,とも言えるんですけど・・・きょうも「天体観測」のイントロ前で,藤くんが,いきなり「ヘヘッ」とか笑ってみせたり,ステージングや MC の端々にも,メンバーとの軽妙なやりとりがみられたりして。"pinkie" のとき,藤くんによるヒロ (増川弘明/gt.) の胸小突き然り,"You were here" でのグータッチ然り,"fire sign" でのヒロ・センターステージ放置プレイ然り。CHAMA (直井由文/ba.) によるメンバー紹介も,きょうは,やたらとコール&レスポンスをやりたがるようで,メンバーの愛称と,4人揃って "BUMP OF CHICKEN" をコールさせたり,ひたすら「たまアリ」をコールさせたり,メンバーがふざけて,途中でコールを変えさせたり。私,きょうが 51回目の「たまアリ」だったみたいなんですけど・・・この先 100回分くらいの「たまアリ」コールを聞いたような気分です。Encore のコールまで「たまアリ」でしたしね。
つい先日まで,インフルエンザで「長い闘病生活」を送っていたがゆえ,Tour の思い出話も,だんだんと,記憶の中から抜け落ちつつあり・・・という藤くんも,きょうのステージから,無事に復帰できたことを喜んでいる一方,明日もあるのに,もうすでに (終わるのが) 寂しいと,何度も言っていたのが印象的でした。CHAMA も「今回の Tour は,新曲をひっさげるわけでなく,自分たちが『やりたいなと思ってやった』んだけど,これまでで一番楽しい,4人で音を鳴らせることが一番楽しかった」と振り返ってました。で,裏をかくように「じゃあ,今までの Tour は楽しくなかったんだ」とか,「今までの BUMP は,かりそめのバンドだったんだ」とか,ネットに書かないように・・・という,リップサービスも忘れずにですけども・・・って,おもしろいこと言ってたから書いちゃったけど,そんなことはないでしょうにということは,新参者が弁解するまでもないと思います。
―――ここまで,時系列も無視して,いろいろ,ぐちゃぐちゃに書いちゃってますけども・・・私もまだまだ,聴き込みが足りないですし,正直,ぜんぜん「リスナー」としての資質もないと思ってます。それこそ,「スノースマイル」のイントロ,アコギ・2音が流れた時点で,客席から大歓声が湧いて,藤くんが「・・・知ってる?」というやりとりに乗っかれない程度には。それでも,"fire sign" の長い長いジンガロングは,忘れられない名場面として残ることになりましょう。ただのジンガロングは,BUMP に限らず,よくあることですけども (それでも,十分すぎるほどの名場面に),男声・女声パートに分けてのハモリ・・・ハモリといえば,そう,リトグリの横アリ (DAY 1,DAY 2) ですよ。あれから,まさか 1週間も経たずして,また,ぜんぜん違うミュージシャンで,ぜんぜん違ったグルーヴ感を,今度は,20,000人近い人たちと一緒に歌えたことは,とても贅沢な経験 (本当に,なかなかない機会!) になったと思いました。もっとも,男声のハモリパート,譜面もなく,ヒロ&CHAMA の耳コピでしたので,うまく歌えてたかわかりませんけど・・・こんなパート割り,幕張ではなかったような気がします。
最後の藤くんの口上によれば,Tour 中に,新曲もちょいちょい書いては,メンバーに聴かせた 1曲 (か,2曲か,1曲) くらい,あと,誰にも聴かせてない,自分の引き出しの中にしまってある曲もあるとのこと。それがまた,みんなの前に形となって出ていって,またこうやって,みんなでワーーーっと (Live が) やれるときがきたら,4,5分でいいので,みんなの時間をください・・・いやいや,4,5分と言わず,何時間でも差し上げたい。で,この口上も,たぶん,カッコよく締めたいわけではなく・・・いや,本心ではそう思ってるのかもしれないですけど,だいたい,いつも前のめり&早口で,笑いと「カワイイ」になってしまう。それもまた,彼らの魅力なんだと思います。きょうも「さっき,ペットボトルを,ライナーのように投げて,水かけちゃったのに言うことじゃないけど」「汗かいたり,ヘンな汁が出たり」「着替えが・・・あるならあるで」「めいめい,皆々様,ご自愛のほど」「何時に風呂入るの? そこまでは言わなくていいんだよ,たぶん,日をまたぐくらい・・・帰ってから,ストレッチやったり」・・・とか,最後の口上らしからぬ?ことまで言い出したりして。その言に漏れずか,会場を出たら雨が降り出しかけてて,チャリで帰ってくるまで焦りましたけど・・・
・・・21年目の BUMP にとって最後の夜にして,ぜんぜん,まとまりがなくなってきた上に,まとまる見込みもないので,ひとまず,このへんでやめます。あえて,無理やり (こじつけ的に) まとめるとすれば,BUMP は,ぜんぜん「神格化」された存在ではなくって,むしろ,ものすごく親しみのもてる,リスナーとの距離が近いバンドであること。それが,新参者の私なりに感じた,彼らの魅力です。で,ここまで,演奏の話をまったくしていないのが (ペラペラに余るメモ書きで) 驚きですけども・・・そこはもう,リスナーのみなさんにおまかせします。新参者なんで。
(余談1) 日付もとうに変わって,結成記念日の 2月11日は,「サイファミ vs. サイサイ」に行きます。ひなてんが,BUMP の熱狂的なファンで,バンド結成の原動力も BUMP というだけあって,この日とかぶってしまうことは,悔しいでしょうに・・・なんてことも,密かに思いつつ観てました。ひなてんのことだから・・・無理矢理にでも来てたんかな?
(余談2) BUMP メンバーはもとより,運営も含めて,けっこう,リスナーのことを考えてくれているほうだと思います。CHAMA も,「きょうの物販で,ロングT が売り切れたらしいけど・・・きっと,なんとかすっから」と,力強いお言葉が。ちなみに,会場限定 Blu-ray/DVD (STUDIO COAST の模様を収録したやつです。全曲収録じゃないけど・・・) は,会場販売は 1人・2枚までで,よほどのことがない限り,なくならないであろう数が積まれている上に,通販の可能性も十分にありますので・・・あんまり,焦ることもないとは思います。
(思い出し追記 : 2018/2/11 14:00)
1日明けて,「10年前に,観客として来ていた人が,いま (会場の) スタッフをやってるというのを聞いて,感慨深かった」という MC を思い出しました (CHAMA だか 藤くんだか,どっちだったかねえ)。あらためて,バンドがもつ歴史の深さと,自らがもつ記憶力の浅さを思う 211 の午後であります・・・
keyword:BUMP OF CHICKEN
keyword:さいたまスーパーアリーナ
*1:BUMP OF CHICKEN - TOUR 2008 「ホームシップ衛星」 セットリスト (powered by Live Fans) より。10年前の Tour まで,全公演・コンプリートしてる,すごい・・・