2018/03/24
山崎あおい
Yamazaki Aoi Acoustic Tour 2018
~living room~ 東京公演
LOFT9 Shibuya/第4公演
整理番号 : 全席自由 整理番号 B-20/13列-11番 相当 (自由席+スタンディング)
開演 18:14 → 終演 19:57 (公演時間 : 1時間43分)
【Set List - セットリスト】
(Opening S.E.)
M01. Just Friend
M02. snow
(MC-1)
M03. ハルバル
(MC-2)
M04. バイバイ (新曲)
M05. ナインスではじまる恋
(MC-3)
M06. かぎのうた
(MC-4)
M07. Paradox
M08. カランコロン
(MC-5)
M09. hey! (新曲)
(MC-6)
M10. 恋の予感
M11. 夏海
M12. ふたりで歩けば
(MC-7)
M13. 0214
~ Encore ~
(MC-8)
M14(En-01). 19才
(MC-9)
M15(En-02). さくら、さくら
(Ending) ※ S.E. : hey! ←→ バイバイ
【Comment - コメント】
告知の段階から,いきなり "Yazamazaki Aoi" (ヤザマザキ・あおい) さんになってしまった,ひとりアコースティック Tour.弾き語りがよく似合うコだということは,これまでの Live でも感じてはいたんですけども (基本,バンドスタイルが好きではありますが),きょうのセットは,アコースティック・ギターが 2本に,ステージドリンク (たぶん,水か いろはす) が 2本だけ。あおいちゃんが,たったひとりで立ったステージは,終始,やさしさとナチュラルさに満ちたものでした。
で,まず,正直に言っておきます。きょうの昼過ぎまで,新宿 LOFT に行くものだとばかり思って,歌舞伎町に行きかけてました。同じ LOFT でも,新宿と渋谷違い・・・もっとも,そのどちらにも行ったことがないんですけど・・・もともと,キャパも小さなハコだということは聞いてましたけども,実際,FC 先行 (S) 125 + 一般先行 (A) 30 + 一般先着 (B) 30 くらい。当日券は,サイド立見で。全部の番号はいなかったんですけども,ほぼほぼ,端から端までいっぱいでした。なお,整理番号 B であるにもかかわらず,「整理番号 e+ (イープラス) 20番までの方」という,斬新な呼ばれかたをしましたけども (思わず,自分の手持ちの券のことか聞いてしまった)・・・言われてみれば,e+ で予約して発券したような気がする・・・各地の様子を見るに,最後列でも (写真に) 映る覚悟がいるくらい,相当小さいのかとも思いましたけども・・・さすが 160人もいれば,ほぼほぼ,映ってませんでしたね← ちなみに,去年は,上のフロアにある映画館でやって,今年は,そこから下りてきたんだそうで (そのときは,行ってないんですけどね)。
人数のわりに,入りが予想以上に遅れてか,14分ほど遅れてはじまった 1曲目は "Just Friend".アコギのストロークと言うより,そのピックの音まで聞こえてくるような,本当に,リビングルームにいるかのごとき,絶妙な音量感です。次にきたのが,まさかの "snow".弾き語りによく合う曲は,いっぱいある・・・というか,だいたいの曲がいけそうなところ,1st Album から 1曲もってくるあたり,けっこう,マニアックになるんじゃなかろうかという予感がしました。実際,セトリを俯瞰してみると,曲の説明も曲名も言ってくれますけども,はじめての人にとっては,かなりマニアックなセトリだったと思います。
小箱で,かつ,カフェらしいアットホーム感に,ともすれば,うっかり寝てしまいかねないような音量感で進んでいくんですけども (あおいちゃんも「寝てもいいけど,いびきだけはごめんなさい」とか言ってましたが)・・・MC がまた,おもしろエピソードだらけでした。多くの曲について,曲にまつわるエピソードを話してくれるんですけども,順を追って,いくつか紹介してみたいと思います。というか,この MC が,ほぼ,きょうのメモ書きそのものです。
(MC-1) 作業部屋の電球が切れた話 (Twitter によるエピソード)
あおいちゃんが春を感じたのが,なぜか,電球が切れたときの話になって,あれ?電球が切れた・・・買ってくるかと思っていたら,その切れかたが,なんかおかしい。曰く「電球が死ぬときって,ビビビビッってなって死ぬじゃないですか。それが,あれ?急に死んだ?電球って,なぜ勝手に消えるのか?」「無印良品のリモコン式ライトを使ってるんですけど,隣に引っ越してきた人が,同じリモコンのライトを使ってるんじゃないかって」・・・??? リモコンて,そんな,部屋越えて飛ぶのという疑問はさておいて,春を感じるのが「電球が切れたとき」という,予想だにしないエピソードから,無理やり,卒業や別れのシーズンにもっていき,「ハルバル」につなげました。
(MC-2) 確定申告と傘の話 (Twitter によるエピソード)
その時々によって,書く曲がすごく偏るというあおいちゃん。札幌にいたときは,自転車の曲ばっかり,上京して,小田急沿線に住んでいるときは,電車の曲ばっかり (札幌は地下鉄しかないから,地上を走る電車すごい・・・らしい),あと,このところ,雨の曲が多いんだそうです。雨のたびにコンビニで買い足して,部屋の中に増えすぎた傘を見ながら,この傘をお金に代えなきゃと思って,傘やら雨の曲を,いっぱい書いてるそうですけども・・・そんな曲もありつつ,新曲音源としてもってきた「バイバイ」と (以前もやったことがある) "hey!" の紹介を。いろいろと,曲は書き溜めているとのことですので,どこまで具現化するか楽しみです。
(MC-3) よく鍵をなくす話 (Twitter によるエピソード)
しょっちゅう,鍵をなくすとのことで,GPS 探索機みたいなのをつけたらしいです。ピック 2枚くらいの大きさだそうです。で,鍵で終わらないのがあおいちゃん,「これ・・・恋人につけてみたらどうでしょう? 中には,不穏な通知もあるかもしれませんけど,そういうものが出てきたら」・・・急に,こあいこと言い出すまたー。この流れでの曲は「かぎのうた」しかないんですけども,そもそも,この曲を Live でやるということ自体,レアかもしれません。もしかして・・・この話をしたかったから??
(MC-4) 服と機材の話 (Twitter によるエピソード)
今シーズンの冬は,服を 1着も買わず,服よりも機材につぎ込んだあおいちゃん。機材もあるからか,家から出ないで制作・・・もしてるんでしょうけど,Netflix で「カードキャプターさくら」を全話観たりするくらいの引きこもりで,非リア充ですねというあおいちゃんと対照的に,真反対のリア充という弟の話がまた・・・なんでも,YouTuber を目指して,髪まで赤くしてるとか,女の子を連れて,フランスに行ってるとか (もう帰ってきたかな)。その弟,あおいちゃんに借金があるとまで暴露して,「引きこもりの姉が,女の子とフランスに行ってた弟に金を貸してるとか,なんて理不尽な」・・・という念を込めて歌ったのは,これまた,なかなか聴けない "Paradox".思えば,セトリからエピソードを話しているようで,むしろ,話したいエピソードからセトリができたのかもしれません。アットホームだし。
(MC-5) 防災ゼミの話
もうひとつの新曲 "hey!" は,当時,大学で所属していた,防災ゼミの男子に対して書いた曲です。「ゼミの男子 (「男性」ではない「男子」) が,会うたび『あおいちゃん,きょうもかわいいね』って,ひと月に 30回くらい言ってくるんですよ。前髪を切るのに失敗したときなんかも,『あおいちゃん,髪切ったの? かわいいね』って,ふた月くらい,ずっと,5,60回言ってくるんですよ・・・で,こないだ,ゼミの同窓会があったんですけど,そこでまた,その男子がいて,私のことを見つけるなり『あれ? あおいちゃん,かわいくなった?』とか言ってきたり・・・」と,ゼミの男子に対するうっとうしさを,つとつとと語るあおいちゃん。ところがどっこい,その後の男子のひとこと「俺,結婚するんだよね」「だって 26歳だし,適齢期じゃん」と言われたあおいちゃん,心中では,うっとうしいと思いつつも,結婚すると聞いて,ちょっと驚きつつも「彼女いたんだ・・・おっ・・・おめでとう」と返したところ,その男子に「いや~~~ ウソだけどさ」って言われたときの,会場のウケは今日イチでした。もともと,ゼミの男子の 3年間のうっとうしさに対する曲として書いてたんですけど,東京公演では,同窓会で騙された怒りも歌ってやるのを,楽しみにしてきたそうで。客席のクラップも味方につけて,いつもよりも強めに歌います。
ここまで,だいたい Twitter のエピソードを読めば,なんとなくわかるような話でもあるんですけども,そこは,あおいちゃんのサービス精神というか・・・その先にある話までつけてくるのが,ひと味違うコだなと思いました。だって,少なくとも,このハコに来るくらいのファンであれば,それなりにチェックもしてるでしょうし (少なくとも,私よりずっと),それをそのまま話したところで,ああ,あの話ね・・・で終わっちゃうじゃないですか。プラスアルファをつけられる,できるコ・・・と言っていいのかわかりませんけど,少なくとも「その話は知らなかったぞ」というのがいくつもあった私にとっては,実に面白いエピソードの数々でした*1。そのほか,Single 3曲のエピソードも,インストアで,嫌というほどやったり・・・嫌じゃないけど,スタッフとか,全部行くから飽きるだろうなーとフォローしつつ。「恋の予感」の前では,「みなさん,恋してますか?」・・・反応なし。"0214" では,もう過ぎてしまったバレンタインで「みなさん,バレンタインは何かしましたか?」・・・反応なし。あまりの無反応ぶりに,あおいちゃんに「私は,心配してるんですよ。恋してますか?といっても (ううん) だし,バレンタインも・・・もっとがんばりましょう」とまで言われるくらい。もっとも "0214" も,相手が,自分のことを友達だと思っていたら,自分は,相手のことを恋人だと思っている下心もあって,それが解消されるという,ちょっと後ろ向きな曲でもあるんですけど・・・
Encore では,「あーーーおーーーい」「かーーーわーーーいーーーい」という,アコースティックの静けさから・・・どどどどどどどうした??? でも,そういえば,このコールあったわ・・・!と思い出したように斬新なコールが。はじめて来た人も,こういう文化なんです,ひかないで・・・というあおいちゃん。そういえば,3年くらい前,私がはじめて,あおいちゃんの Live 行ったときなんて,自分で「なりたい顔面 ナンバーワン!」とか,そんなコール&レスポンスしてたような気がする・・・というかしてたわ。グッズ紹介では,「Final なので,もう残す必要はありません」とか,「200円のステッカーでも,サイン会には出れますけど,より高いものを買ってくれると,より丁寧にサインするかも」・・・というプレッシャー (?) をかけたところで,今年 25歳になるのに,「19才」の曲を。当時の青くささが,曲として残っているのが,ちょっと恥ずかしくもあり,それがまた,当時の想いを振り返るにもいいんだと思います。というか,個人的に好きなんですけど,はじめて聴けたのが嬉しかったです。おそらく,これも,めったにやらないんだと思います。最後に,東京の桜が満開ということで,「さくら、さくら」を弾き語って,アットホームなひとときが終わりました。なお,曲数は 15 ですが,MC が長かったこともあり,トータルでは,100分を超えてきました。どうみても,90分いかないと思っていただけに,これもまた,嬉しい誤算でした。
決して背伸びせず,終始,等身大のパフォーマンスと MC で,和やかな雰囲気をつくってくれたあおいちゃん。個人的に,彼女が好きである理由は,この一点に尽きると言っても過言でないと思います。ギタガは誰も同じじゃない,個性的なんだというのを信念にしているんですけども,日頃の妄想だだ漏れ感と,MC でもナチュラルに話してしまうあたり (ボソボソと話す点も含めて),これが彼女の個性であって,こういうナチュラルな形で出せるというのも,どこにでもいそうで,実は,なかなかいないんじゃないかと思ってたりもします。奇抜でもなんでもないんですけども,自然体こそ個性,これからも,そのナチュラルさに注目していきたいと思います。2016年2月の "Rinkle-Rinkle" を最後に,新譜としての Release もなかなかない中,今年は「音源にも期待してもらって」ということも,ちらほら言ってましたし,その意味でも,面白くなるんじゃないでしょうか。
ちなみに,CD が手頃ということもあり,終演後,珍しくも「サイン会」の列に並んでしまいましたが・・・ちょくちょく来てることを話したものの,さすがに,顔までは割れてなかったようでなによりです← そんなことよりも,Live の感想の 1,2 でも伝えたほうがよかったんじゃないかって気もしないでもないですけども・・・
・・・「映る anadeep」でげっそりしたのち,日付変わった午前 1時から,生さだ (さだフェス) を観ながら書きはじめて,気づけば,もう 3時過ぎまで書いている,遅筆の極みアカウントはこちらです← どうしたって,23時25分には間に合うだろうと思って,サイン会に回っていたら・・・意外と,ギリ着になってしまいましたね (アセアセ
そして,ほぼほぼ,MC のことしか書いていません。それだけ,セトリと MC がよくリンクした,おもしろくも,アットホームな空間だったということを言いたいんですけど・・・ムダに長いよ (ヽ´ω`)
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*1:もしかしたら,ラジオなり配信なりで既出のことなのかもしれませんけど,ごめんなさい,そこまでチェックできない・・・( ;´・ω・`)ノ