2018/01/20
片平里菜
片平里菜 ライブハウスツアー 2017-2018
Zepp DiverCity (TOKYO)/第10公演
整理番号 : 1F立見 整理番号 975 (オール・スタンディング)
開演 18:04(.30) → 終演 20:19 (公演時間 : 2時間14分30秒)
【Set List - セットリスト】
(Opening S.E.)
M01. Party
M02. BAD GIRL
(MC-0)
M03. カフェイン
M04. lucy
M05. Love Takes Time
(MC-1)
M06. 子供時代
M07. 舟漕ぐ人
M08. なまえ (Piano ver.)
(MC-2)
M09. 愛のせい
M10. ラブソング
(MC-3) ※ バンド「お嬢ズ」紹介
M11. 女の子は泣かない
M12. Hey boy! (Bands' Act)
M13. Oh JANE
M14. Come Back Home
(MC-4)
M15. 結露
~ Encore ~
(MC-5)
M16(En-01). 異例のひと
(MC-6)
M17(En-02). 始まりに
(MC-7)
M18(En-03). からっぽ
(Ending) ※ S.E. : 愛のせい
【Comment - コメント】
福島が誇る新生の登場から,はや 5年。個人的にも,2016年3月20日以来,1年10ヶ月ぶりの「きゃたぴー」こと,片平里菜ちゃんのワンマンでした。もちろん,Live そのものは,精力的にやってはいたんですが・・・なかなかタイミングが合わず,われながら,だいぶ \ 待たせたな / 感を覚えてしまいました (?)。いや,サボってた・・・わけじゃなくって,いろいろあって,行かれなかったんですよ,たしか←
以前,きゃたぴーの両親が,はるばる福島市 (福島県の,だいぶ上のほう。東京から 270km くらい) から,Zepp DiverCity まで,東北道から首都高まで飛ばして来て,開演前のアナウンスをしていたことは覚えてるんですが,そのときの客入りは・・・どうでしたかねえ。入る前から,だいぶ余裕がありそうな気はしていたんですが,後ろのほうを中心に,ずいぶんと,ガラガラな印象がありました。客入りは,だいたい 6割くらいで,整理番号のラストでも,1,100 だか 1,200 くらいだったかな。マイナビ BLITZ 赤坂とか,EX THEATER ROPPONGI あたりが,ちょうどいいと感じました。もっとも,それなりにスペースがあれば,観やすいですし,なにより,快適であることは間違いないので・・・個人的には,ある程度の余裕があったほうがいいんですけどね。8割くらいとか。ちなみに,(チャットモンチー・完結武道館の券を取る関係で) SMA☆アーティストの RED 会員に (再び) 入っていたもので,特注のピクチャーチケットがもらえました。だからどうしたと言われても,困りますけども・・・
さて,いきなり「片平里菜 ライブハウスツアー 2017-2018」という Tour タイトルの意味から。シンプルすぎて,何も言うこともなさそうですけども・・・実は私も,予定表に,ずっと (仮題) をつけていて,いつになったら,サブタイトルがつくんじゃろか・・・おいおい, Tour 始まっちゃったよっていう感じで。これ,本来なれば,昨年末 (2017/12/20) にリリースされた 3rd Album「愛のせい」を,キッチリ仕上げてから臨みたかった・・・らしいんですけども,制作が間に合わず,Tour のほうが先行してしまったそうで。実際のところは,制作が間に合わなかったのか,Tour が早すぎたのかわかりませんけども,ともかく,今回は Album をひっさげての Tour ではなく,「既発曲+Album からの新曲をいくつか」という形になったという経緯が。その意味では,今回,すごくレアな Tour になっている・・・そうです。きゃたぴーといえば,突然の新曲披露とか,できかけの曲をいち早くとか,しょっちゅう,意欲的にやってるイメージなんですけどねえ。
ということで,Tour 途中,昨年 12月23日の郡山公演から「愛のせい」を聴いて臨める運びになったわけで,私も,事前に聴いていける機会に恵まれました。というより,間がだいぶ空いてしまったがゆえに,過去曲から,少々復習を・・・「愛のせい」の初回は,朝の通勤時に聴きました。その 1曲目,Album タイトル通りの「愛のせい」から 4分も経たないうちに,歌詞に載っていない最後の口上「ミサイルも 福島のことも」が聴こえてきたとき,寒空の下を歩いている身に,いたく衝撃が走ったことを,鮮烈に覚えています。きょうの MC,そして,終演時のフライヤーで,曲に込めた想いが明らかになったんですけども,不条理をも「愛のせい」にしてしまう高尚さ。ことに「福島のことも」と入れてくるあたり・・・福島県民の端くれとして,これはもはや,「I love you & I need you ふくしま」(猪苗代湖ズ) と並ぶ,福島のソウルソングにしたい。その他の曲たちも,時間をかけて作り込んだというだけあってか,過去 3作の Album の中でも,メッセージ性が際立つ作品になっていると感じました。それらの曲の数々についても,くどくど,コメントしたいところですけども・・・それはまた 5月に,Album をひっさげた東名阪 Tour のときにでも。今はただ,この 1曲だけでも紹介できればいいと思います。ていうか (ここまででも) 長いよ・・・
バンド名に「お嬢ズ」と名付けたメンバーは,伊澤一葉 (key.),須藤優 (ba.),玉田豊夢 (dr.),戸高賢史 (gt.) の 4名。バンマス・なし,お嬢が望むままに。MC も自由にマイペースに,お嬢の望むままに。「お嬢ズ」以外にも,各地を回る間に,カスタマーセンター,紅 (くれない),スーパーモンキーズ,などなどのバンド名もあったそうで。「お嬢」の由来は,片平里菜×東京スカパラダイスオーケストラのコラボ曲「嘘をつく唇」のジャケ写 (BARKS ほか) が,極道のそれを想起させるから・・・なんだそうで。それゆえかわかりませんが,メンバーは,なぜか,お嬢のことを畏れている・・・って,これだけのメンバーをして「畏れている」と言わしめるお嬢て・・・そりゃあ「演奏も上手」でしょうにって,ここ,Nataie の速報記事を読んで思い出したことは内密に。ちなみに,当のきゃたぴー自身は,「お嬢キャラ」を定着させたいわけではないそうで。MC が迷走するのも,テンションが低めなのも,ただただ,マイペースなだけで。決して,このコは,宇宙人などではないぞよ←
Encore で,きゃたぴーの左手首に「東北ライヴハウス大作戦」リスバンが。きゃたぴーの Live といえばこれ,というか,福島ミュージシャンのアイデンティティみたいな存在だと思ってます。しかし,Tour のグッズ紹介が超適当で,最終日らしく,全国各地を回っての思い出話なのに,なぜか,戸高さん (gt.) が 48小節くらいのラップを披露するハメに。しかも 2回も。しかも,そのラップが,きょう一番の盛り上がりをみせるという。曰く,戸高さんのバンド (ART-SCHOOL,MONOEYES) でもやったことがないほどの,異例の?サービスで,ラップが忘れられないメンバーと,一刻も早く忘れたいという戸高さん。「異例のひと」も,本番がはじめて?みたいで,1番を弾き語りでやったところで,伊澤さん (key.) に「入ってくればいいじゃん」って言ってみたり。また,この「お嬢ズ」でやりたいとも言ってましたし,本当に,自由でいいバンドだなあという感じでした。
その「お嬢ズ」が,最後に「始まりに」で締めたところで,ひとり残ったきゃたぴーから,アコギのチューニングを経て,Album「愛のせい」リリース記念と,5周年を記念した東名阪 Tour のお知らせが。弾き語り 60分・一本勝負編と,Album「愛のせい」全曲再現+Single 全曲披露編の 2本立てで執り行うとのこと。ちょうど SMA☆アーティスト の RED 会員だし,5月10日の EX THEATER は,早々に手配するとして・・・3月6日の SHELTER は (RED 会員でも) 難しそう。というか,そもそも,なんとかカンファレンスとかいう展示会と,だだかぶってて・・・取れても無理。たぶん。#だいたいぜんぶ弊社のせいだ
総じて,きゃたぴーらしい,お嬢・・・いやいや,マイペースでアットホームで,あたたかい Live でした。2年近くも空いてしまったんですけども,コール&レスポンスも,一緒に歌うことも,そしてなにより,そのパーソナリティも,いい意味で,変わっていなくてなによりです。ここにいる人たちを裏切らないように,揺るぎないヴィジョンもみえていると,力強い言葉もあったことだし,福島県民の星として,これからも,できる限り観ていきたいと思います。この続きは,5月の EX THEATER で・・・どちらの Tour にも「福島が入っていない」のが,ちょっこし切ないけど。
[参考] 以下,「愛のせい」の,歌詞カードにない部分です。最後の部分が,どうしても聞き取れませんでしたけど・・・
泣いてしまうのも 優しくなれないのも
離れたくないのも しがみついたのも
忘れたいのに 忘れられないのも
羨ましいのも
信じたいのに 許せないのも
痛みも 戦争も 恋煩いも
ミサイルも 福島のことも
汚れてく地球も
全部いらない
歪んでく ____も ____も
全部 ぜんぶ
keyword:片平里菜
keyword:Zepp DiverCity (TOKYO)