2018/06/09
家入レオ
家入レオ 6th Live Tour 2018 ~TIME~
パシフィコ横浜 国立大ホール/第9公演
座席 : 1階-B38(30)列-14番 (全席指定) ※ AAブロック (8列) 除外
開演 18:05(.30) → 終演 20:11 (公演時間 : 2時間05分30秒)
【Set List - セットリスト】
オリンパスホール 八王子 (2018/5/3) と,Set List はまったく同じです。以下,再掲します (Encore の MC が,2箇所 増えたくらいかな)。
(Opening S.E.)
M01. ずっと、ふたりで
M02. 春風
M03. Shine
M04. Relax
(MC-1)
M05. 恋のはじまり
M06. 君がくれた夏
M07. 太陽の女神
M08. Silly
(MC-2)
M09. だってネコだから
M10. 微熱
M11. ありきたりですが
M12. 恍惚
M13. TOKYO
M14. アフターダーク
M15. サブリナ
M16. ファンタジー
(MC-3)
M17. 祈りのメロディ
~ Encore ~
(MC-4)
M18(En-01). あおぞら
(MC-5)
M19(En-02). パパの時計
(MC-6)
M20(En-03). 大事なものすべて
(Ending - バンド紹介) ※ S.E. : 大事なものすべて
【Comment - コメント】
※ オリンパスホール 八王子 (2018/5/3) もあります。ほとんど,インタヴューの受け売りですが・・・よろしければ。
家入レオ,大原櫻子,藤原さくら,俗に言う「ビクター 3人娘」の一角を担う家入レオちゃん。それぞれに個性があることは,それなりにわかってるつもりではいるんですけども,作品そのものも然り,バンドも含めた緩急あるパフォーマンス然り,カッコよさはピカイチの存在です。今宵も安心安定,この歳にして,この貫禄はすごい。というか,これだけ錚々たるバンドを集められることもすごい。ちょうど,私の前に立っていた,昭和女子大学の学祭 Live に来ていたという女の子が,めちゃくちゃ歌が上手くて (きょうも) 来たようなことを言ってましたけども,レオちゃん自身の歌声はもとより,バンドもまた,大車輪の活躍であることは間違いありません。
そんな,安定感抜群の Live,私自身はというと,家を出たときから相当に眠くて,これ,マトモに観られるんじゃろか・・・とも思っていたところ,横浜駅で,「私用なのに」社用の IC カードチャージ (京急・東急・相鉄・横浜市営地下鉄) に手間取りすぎて,結局,桜木町から走って会場 IN することに (駅に着いたのが 12分前)。こんな,しょーもない理由で遅れてしまっては,レオちゃんはおろか,裏でかぶった恵比寿の moumoon にも申し訳が立たぬと・・・高々 100m も走れずの身ながら,がんばって 18時前に滑り込みで間に合いました。おかげで,すっかり目も覚め,汗だくになったところで,4,5分の休みを経て暗転,1曲目の「ずっと、ふたりで」は,クールダウンするにぴったりの雰囲気でした。まあ,この暑さの中を走ってくるという焦りようもアレですけども・・・振り返るに,シーティングのまま,ゆったりとした雰囲気で始まること自体,珍しい開幕のような気もします。爽やかに「春風」を届けたあとは,"Shine","Relax" と続くんですけども,レオちゃん自身,「4曲の時点で,もう,お客さんがノリノリ」というだけあって,単純に騒ぐだけでなく,曲々に応じたノリかたができるのも魅力的です。個人的には "Relax" の名前通り,リラックスできるようなノリが好きです。
さて,パシフィコ横浜といえば,2017年3月12日,冒頭の「ビクター 3人娘」が共演した「ビクターロック祭り 番外編 IchigoIchie Join 6 家入レオ×大原櫻子×藤原さくら」が思い起こされます*1が・・・この日は,あいにく,水樹奈々様の Tour とだだかぶりで,行けずじまいでした。そんな縁もあってか,きょうの MC は,八王子・初日であったインタヴューにあるようなものとは一線を画し,多くが「ビクター 3人娘」の話になりましたが,私,いまだに,これに行けなかったことを根に持ってまして・・・「その日も来たよって人,拍手!」なんて聞いてましたけども,本当,行きたかったんだよ・・・例によって「日程の運が悪かった」としか (´つヮ⊂)ウォォ(´つヮ⊂)ウォォ まあ,個別の現場には,何回か行ってますけどもね。ちなみに,きょうは 4,200人のお客さんが来てくれて,SOLD OUT しましたとのことでしたけども,実際は,その気になれば 5,000 くらい入るんですけどmうわなにをする
3人寄れば,何かの知恵で曲も生まれる・・・かわかりませんが,とにかく,日頃から仲のいいことで知られる 3人。周りの人を抜きにして,3人だけで,何か曲を作ってみようということで生まれた曲から,「恋のはじまり」をソロヴァージョンで,続いて「君がくれた夏」,「太陽の女神」,"Silly" と,LEO Live の定番どころを披露してくれました。豊夢 (玉田豊夢/Dr.) さん側のポジションだったこともあって,流れるようなドラミングを心地よく観ていましたが,「太陽の女神」の康兵 (宗本康兵/Key.) さんのピアノイントロ・ソロは,観ているこちらが緊張するほどに,息を呑む美しさです。
続く MC では,大原の (以下,しばらく大原の) さくちゃんにまつわるエピソードを。ちょうど,レオちゃんが春先に休みをもらっていて,沖縄やらロンドンやらに行っていたころなんですけども,ちょうど,沖縄を満喫しているときに,さくちゃんから,ずいぶんと神妙な声で電話がかかってきたようで。なんでも,ニューヨークに行っていたというさくちゃん,現地で刺激を受けて,「1年間,ニューヨークに留学したいんだけど」・・・という話をしてきたそうで。そのトーンといい,電話口で聞いたレオちゃん,「まずちょっと,話を聞かせて」・・・というと,さくちゃんが「ちょっと,カレンダーみてみてよ」・・・はい,エイプリルフールでした。Tour も舞台もあるのに,いきなり留学とか・・・(;´Д`) さくちゃんには,毎年 (このような話で) ハメられるとか,おもしろいエピソードも聞けて,なによりでした。ていうか,案外,そういう一面もあるんだなーって。
また,ちょっと前に出演していたドラマ「新宿セブン」のエピソードでは,餃子屋の看板娘だった栞 (しおり) 役が,実は,チャイニーズ・マフィアの一員で「殺し屋」だった*2という,女優デビューにしては攻めすぎな設定であったことや,中華街で 24時間撮影 (朝6時-翌朝6時) があったこと,さらには,当時の台本のト書きに「歌いながら,青龍刀で刺す」というくだりがあったことなども話してました。ちょいちょい観てはいたんですけど,餃子屋の看板娘しか記憶がない・・・殺し屋のシーン,観たかったなあ・・・
で,そんな話が出たあとに,大原のさくちゃんから「インディーズっぽい」と言われた「だってネコだから」,「微熱」「ありきたりですが」と,およそ,マフィアのイメージなどないバラードを届けたところで,個人的に,最大のハイライト「恍惚」へ。イントロから,まさに「青龍刀で刺す」ような鮮烈な刺激を受けるバンドサウンドに,妖艶な歌詞もまた,曲調にぴったりで,レオちゃんのステージングの中でも,最高級にカッコいい 1曲だと思ってます。単に,曲自身が好きだということもありますけども,それを差し引いても,これだけでも足を運ぶ価値あるハイライトになってきているとさえ感じました。新譜からも「アフターダーク」や「ファンタジー」など,疾走感ある,新たなハイライトを感じることができて・・・こんなカッコいいステージだったら,終わってほしくないなあと思うことしきりでありました。そんな時間を惜しむかのように,みんなのことを想って「祈りのメロディ」を届け,暗闇と余韻の中,ステージを去っていきました。
Encore の「あおぞら」では,「がんばっている人に『がんばれ』と言うよりも,『がんばってるね』と伝えたい」という気持ちを,いきものがかり (放牧中) 水野良樹リーザーの曲にのせて届けました。まるで,志茂田景樹先生のような考えかただと思いましたし,そう思って聴くと,歌詞の端々にも,そのような気持ちが現れているのが感じられました。楽しい時間が過ぎていくのを,惜しむ気持ちを共有するのが好きだというレオちゃん,その気持ちにぴったりの「パパの時計」で,メッセージ入りの風船を投入し,最後は「大事なものすべて」で,盛大なジンガロングを響かせたのでした。
"TIME" は Live があって完成するとか,おしゃべりも好きなんだけど,1曲ずつ,みんなと一緒に楽しめることが好きであるとか,いつも以上に Live を意識しているように感じられたレオちゃん。Encore で,来たる Final,東京国際フォーラム ホールA に向けて,パシフィコの様子を動画で撮って流すほどの力の入れようでした。今回,ペンライトをお休みしているんですけども,個人的には,むしろ,これが大当たりで,フロアと客席が一体となり,今まで以上に,カッコいい空間を作り上げている印象を受けました。もっとも「一体=統一感」(振りとかノリとか,みな同じ) である必要はないとは思いますけども,色のある・なしは,すごく大きな違いだと思います。
なお,セトリ自体は同じでも,MC が長くなったぶん,初日より 15分ほど延びましたけども,その日ごとに話すことを変えてきたり,もちろん,同じセトリでも,その日限りのコンディションがあったり (それがまた画になる) と,もともとハイレベルなステージだけに,何度足を運んでも楽しめる,そんな「貫禄ある若手」であります。「新宿セブン」の役どころで言うなれば,それこそ,餃子屋の看板娘からマフィアまで,多彩な表情をみせてくれるステージになっているものと思います。"TIME" の曲じゃなくてすみませんが,「恍惚」こそイチオシであることは,何度でも強調しておきたいと思いますけど・・・
―――書きはじめの時点で,すでに,午前 1時のちょい手前くらいだった気もするんですが,高々 3,000文字くらいの散文書くのに,3,000万「眠いいね」に先越されてしまた・・・( ꒪⌓꒪) ( ꒪⌓꒪)