2018/02/12
新山詩織
新山詩織 ライブツアー 2018 「しおりごと -BEST-」
マイナビ BLITZ 赤坂 (赤坂 BLITZ)/第3公演/収録公演
整理番号 : 1F 全自由 整理番号 A-240 (オール・スタンディング)
開演 18:01 → 終演 20:21(.30) (公演時間 : 2時間20分30秒)
【Set List - セットリスト】
(Opening Movie)
M01. ゆれるユレル
M02. Don't Cry
M03. ひとりごと
(MC-1)
M04. 今 ここにいる
M05. 絶対
(MC-2)
M06. ありがとう (w/ 山本健太, key.)
(MC-3)
M07. 隣の行方 (w/ 金子健太郎, gt.)
(MC-4)
M08. もう、行かなくちゃ。 (w/ 柳原旭, ba.,橋谷田真, dr.)
(Interlude Movie) ※ S.E. : 17歳の夏
M09. 愛は勝つ (org. KAN)
M10. あたしはあたしのままで
(MC-5)
M11. 恋の中
M12. 糸 (org. 中島みゆき)
M13. Snow Smile
(MC-6)
M14. さよなら私の恋心
~ Encore ~
(Encore Movie) ※ S.E. : だからさ
M15(En-01). だからさ (ソロ弾き語り ver.)
(MC-7)
M16(En-02). 丸の内サディスティック (ソロ弾き語り ver.) (org. 椎名林檎)
(MC-8)
M17(En-03). Everybody say yeah
(Ending) ※ S.E. : ゆれるユレル → Don't Cry
【Comment - コメント】
いったい,いつ以来の「バンド編成」で観る,新山詩織ちゃんだったでしょう___ と,記憶にもないほど,間が空いてしまったんですけども・・・調べによると,2015年7月18日,2nd Tour 「ハローグッバイ」(LIQUIDROOM) 以来だったみたいです。さらに言えば,この日が「はじめての新山詩織」以来,2年7ヶ月ぶりだったようです。ただでさえ,なかなか (ワンマン・バンド編成の) 数を打てないところ,何かと,他の現場とかぶったり (でも,たしか「ファインダーの向こう」の VJ-3 は,券が取れなかったんだよな・・・),かぶらなかったらなかったで,弾き語りとかアコースティックに当たったりで。その意味で,「バンドサウンドの新山詩織」を心待ちにしていました。少なくとも,券を押さえた時点では・・・
しかし,そのバンドサウンドで魅せた新山詩織,個人的に,4日連続 Live の 4本目が終わった直後,私はいったい,何を書けばいいのか悩んでました。いや・・・その・・・公演がどうこう以前に,年初から 1月半足らずで,早くも 16本目.疲労困憊,体調は悪いし集中困難だしで,正直なところ,身体がヒィヒィいいつつ,なんとか行ってまいりましたというところです。てか,メモなんて書いてる場合じゃないんだけど・・・まったく,不徳の致すところで (;´Д`)
さて,最初の MC で,先日 Release したばかりの Best Album (新山詩織 5th Anniversary Album「しおりごと-BEST-」) に触れて,きょうは,この 1曲 1曲を,心を込めて歌いますと言っていたんですけども・・・ごめんなさい,私,この Best Al. 持ってません。なぜなら,既発の曲たちを組み合わせると,再現できてしまうことがわかっていたからです。この手の Best Al. によくある,1曲,2曲,1曲・・・くらいの新曲があるわけでもなく。で,セトリが Best Al. 主体になることまでは予想してたんですけども,正直,収録曲や曲順までは,まったく見ていませんでした (ただ,「組み合わせれば再現できる」ところまで確認しただけで)。曲数も,本編で 14曲だし,妙に少ないなー・・・と,せっかくのバンドサウンドなのに,率直に,物足りなさを感じるところもあったんですけども,帰路の電車内で,ふと,フライヤーにあった曲順とセトリを見比べてみて・・・なるほど,今回の Live のコンセプトがはっきりしました。ある意味では,自ら「ネタバレを回避してた」ような感じです。
(収録曲)
完全に,Best の曲順そのままに進行しつつ,途中で,KAN のカヴァー曲「愛は勝つ」を加えて,さらに Encore では,オーディションで披露した 2曲を,ひとり,弾き語りで聴かせて,最後は,いつもの盛り上げかたで終わる。これほど,コンセプトがはっきりした Live も珍しいほどに,はっきりくっきりしてたんですねえ。かといって,単なる「全曲再現 Live」というものでもなくって,中盤の「ありがとう」「隣の行方」「もう、行かなくちゃ。」の 3曲では,それぞれ,気心知れたバンドメンバーとの,個別パートのアレンジで披露してくれたりもしました。めいめいの MC も,誰が雪男だ雪女だとか,大阪で,22歳のバースデーを祝ってもらったりとか,リズム隊には「アキちゃん・マコちゃん」とかいう愛称がついたりだとか,メインの音鳴らしともども,実に楽しそうにやっていてなによりでした。(ここ,意外と長かったんですけど・・・まあ,めいめいの SNS などで追っていただくとして,ちょっとバッサリと・・・)
Encore では,ファンレターをもらえど,なかなか返せないからと,この場を借りて,ファンに向けた手紙を朗読。小さいころ,お母さんに,ハンドボールクラブに入らないかと勧められても,かたくなに「やらない」と言い,そのうち,なんで,やりたくないことを押し付けるのかとまで思ったそうで。詩織ちゃんといえば,ものすごくピュアなイメージがあるというか,おそらくそうなんでしょうけど,頑固で,自分がこれだと思ったものは譲らないところもある。ということは,「芯の強さ」をも兼ね備えていると言い換えられましょうか。
振り返れば,全・17曲中,カヴァーが 3曲.それも,KAN,中島みゆき,さらには,オーディションのときに歌った,椎名林檎「丸の内サディスティック」と,とにかく選曲がシブい。他のカヴァー曲も聴きつつ,前々から思ってはいたけど・・・やっぱりシブい。16,17歳の JK が,オーディションのときに,当時の感性というか「衝動」で書き上げた「だからさ」のみならず,椎名女史の「丸の内サディスティック」をやるて・・・これぞ,詩織ちゃんがもつ芯の強さであり,そして,個性なんだと思います。同世代のシンガーソングライター,言ってみれば「ギタガ」は,それこそたくさんいて,個性と芯の強さがないと,あっという間に埋もれてしまう。逆に,その 2つがあれば,どうにでもなるとも思ってたりもします。詩織ちゃんの Best Al. に,カヴァー曲も含まれているということは,カヴァー曲も含めて「私のベスト」であって,これが,私の個性なんだと。そのことが再確認できただけでも,価値ある時間でした。
―――正直,まだまだ経験も浅いがゆえ,きょう,コメントできそうなのは,せいぜい,このくらいです。ちなみに,きょうの客入りですが,BLITZ のキャパ比で 6割程度といったところでした。やたらと,機材スペースがとられていた上に,1人あたりのスペースも,いつもよりも多めにとられてました。オール・スタンディングにするには,余裕がありすぎる一方で,椅子をひくには人が多すぎる,といったところでしょうか。昨年の弾き語りワンマンのときみたいに,座席ありの EX THEATER くらいが,ちょうどいいものと感じました。
そういえば,ちょうど,同じくらいの時期にデビューしたギタガがたくさんいて,だいたい,去年か今年あたり,5周年になってる感じがするんだけど・・・私が (なんとなく) ギタガ観はじめましたのが,2014年とか,そのくらいからだったような気がするんで・・・あれ,もう 3年?? 早いなあ・・・